事業承継その1 事業価値源泉の把握

事業承継を行いたいと考える場合には、まず何をやればいいのかと考える方が多いのではないでしょうか?

一般的には、「誰に引継ぎを行うのか、その後継者候補の育成はどうすればいいのか?」「自主廃業をしたほうがいいのでは?」「承継の方法には、親族内承継・親族外承継・M&Aがあるが、どれがいいのか?」

といった点に焦点がいきがちです。

しかし、まずは対象となる事業の価値源泉を把握することから始める必要があるのではないでしょうか。

なぜなら、事業規模の小さな会社では、利益を生み出す源泉が、経営者個人の人的つながりや才覚といったものに多分に依存しているケースが多いからです。その場合には、承継したとしても従前と同様の経営成績を残すことは極めて困難となります。

それではいかなる手法を用いて事業価値の源泉を把握するのでしょうか?

一般的にはコンサルの際に用いるフレームワークが参考になります。SWOT分析、3C分析、バリューチェーン分析、ファイブフォース分析といったマイケル・ポーターが「競争の戦略」の中で提唱していたものがメインとなります。

まずは、以上のようなステップを経ることが事業承継の第一段階といえます。

 

事業承継・事業再生支援に関して

木村太哉